東京デスロック REBIRTH#4 『リア王』



東京デスロック REBIRTH#4 『リア王』
2009年3月26日~29日 キラリふじみ マルチホール[埼玉県富士見市]

僕達がシェイクスピアを上演する理由は、有名だからです。演劇といえばシェイクスピア。ただ、有名だから観に来るだろう、という事ではありません。有名だからこそ、良い意味で演劇のイメージを裏切れると思っています。演劇ってこんな事もできるのか、面白いじゃん、そう思ってくれる人が一人でも増える事が、演劇にとっても、観客にとっても幸せなのだと思っています。どうぞ色々イメージして観に来てください、裏切ります、リア王ですから。


本日はご来場ありがとうございます。
昨年からキラリ☆ふじみのレジデントカンパニーとなりました。キラリでの公演は今回が初めてとなります。
僕たちの活動が、地域の人々の芸術との関わりの一つになれればと思っております。
現在東京デスロックは、東京での公演を休止し、東京以外の地域、海外での活動に重きを置いています。
富士見と他の地域、世界をつなぐ活動をしていくのが今の目標です。富士見から世界へ、秋には国際交流公演も企画しています、どうぞご期待下さい。

今回の「リア王」ですが、年寄りと若者との越え難い確執についての物語です。
「年寄りはわがままだ」とか、「最近の若者は」という事は400年前から言われていたようです。
僕は現在32歳で、今回の俳優たちも20代後半から30代で「若者」から「大人」に替わりつつある世代です。
「最近の若者は」と思うこともままあります。「若者」にはとやかく言いたくなる、それは、我々が既に「若者」の
時代を経験してきたからなのだと思います。
今回の稽古では、「年をとる事」について考えました。結論は「わからない」です。
残念ながら実際に自分で経験するまでは、絶対にわからないのだと思います。
しかし、演劇でなら少しわかるかもしれません。
そういうことが出来るのが、演劇なのだと思っています。
この作品で、年寄りと若者の溝が少しでも埋まってくれる事を願います。
「リア王」を上演するということは、僕にとってはそういう事なのです。
(当日パンフレットより)


作     W・シェイクスピア
構成・演出 多田淳之介 

出演 夏目慎也 佐山和泉 石橋亜希子 坂本絢 佐藤誠 堀井秀子 山本雅幸

スタッフ
照明    岩城保
舞台美術  濱崎賢二
音響    泉田雄太
宣伝美術  宇野モンド
演出助手  井坂浩 橋本清
衣装    石川夕子
制作    服部悦子
企画・制作 東京死錠  

主催    東京デスロック 富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ
協力    渡辺源四郎商店  シバイエンジン  青年団










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