東京デスロック 演劇LOVE in 神戸 『3人いる!』

第4回スプリンクルシアター参加
東京デスロック 演劇LOVE in 神戸 『3人いる!』
2008年5月24日~25日 神戸アートビレッジセンター KAVCギャラリー

恐らく、初めまして、の方が多いと思います、ので、初めまして、東京デスロックと申します。
主宰の多田と申します。
この「3人いる!」という作品は、僕たちが、東京の貸し小屋のシステムに反旗をひるがえし、というか、まぁお金が無くって、喫茶店などで演劇を上演していた時期、それでも演劇は出来るんだと、それはそれはトンガっていた頃に初演した作品です。
当時は「演劇を見直す演劇」といって、要するに、演劇は色んな事をもっと出来るんじゃないか?という事を考えていました。
別に日本語じゃなくても良いかも、とか、配役とか決まって無くても良いかも、とか、色々やりようはあるんじゃないかと。
なので、ちょっとおかしな感じの作品になっていると思います。
とはいえ、そんな時期を経た現在は、ひたすら俳優が疲れたり、ひたすら一言も喋らなかったり、ひたすら椅子取りゲームをしたり、といった作風になってしまっているので、むしろ現在に較べたら「3人いる!」のほうが全然わかりやすい作品になっています。
あと現在は、戯曲を書かず、演出のみをやっています。この作品がまともに書いた最後の作品です。
そんな「3人いる!」をこれから観ていただくわけですが、それよりも、「演劇LOVE」ってなんだ?というとこですが、
実は、演劇を愛していまして、というのも、まぁ演劇やってるとダサイとか、貧乏とか、苦労とか、まぁその通りなんですけども、やっぱ悔しいなぁと思うわけで、もうちょっと演劇って良いもんなんだけどなぁ、演劇好きなのになぁ、という辺りから始まって、じゃあ演劇を幸せにしたいなぁ、という活動の一環です。
この作品を観て、演劇面白い、と思っていただけると嬉しいなと。そういった趣旨です。
いかんせん初めましての挨拶なので、なかなか作品に触れられませんが、そろそろ触れたいと思います。
この作品は、「役」が目まぐるしく変わります。それだけの作品といっても良いかもしれません。
本来この作品を上演するには、6人必要です。ただ、6人でやると全く面白くありません。
そんな事も演劇は出来るんだ、ということをやりたかっただけなんですけども、それだけで作品を1本作ってしまいました。
しかしいざ上演してみると、意外にも評判が良く、調子に乗って去年再演したら、これまた評判が良く、ついに神戸にまで来てしまいました。
演劇は面白いんだ、という事だけで作られた作品ですが、観る方にはそれ以上のものが、どうやらあるのかも知れません。
でも、作品というのはそういうものだと最近思います。観る人がどう楽しんでくれるのかが上演の楽しみだと思っております。
是非、自由に楽しんでいただければ嬉しいです。本日はご来場ありがとうございます。
(当日パンフレットより)


作・演出:多田淳之介
出演:夏目慎也 佐山和泉 岩井秀人(ハイバイ)

制作:服部悦子








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